拘束短編小説です(今回はくすぐりなし)
「ああっ お許しください。。」
足を高く吊り上げられ、その女性は拘束されていた。

一見人間の女性に見えるが、その正体は物の怪…
鶴が人間に化けた妖怪である。町にいたところ退魔師により正体を見破られ、捕縛されたのであった。
「私は何も悪いことはしておりません。どうか逃がしてください…」
古来より、人間社会に紛れる物の怪は災害を巻き起こすと知られている。
見た目は麗しい女性でも、この妖怪も例外ではない。

3日間ほど吊るしたのち、処刑の沙汰がおりたため、着替えさせ室内へと移した。
人間離れした肉体をしており、まさしく災いをもたらす化け物であることがわかる。
「んっ… ああっ… どうか どうか…」
さすがに衰弱しているのか。漏らしながら許しを求めている。もちろんその声を聴く者はいない。

ついに処刑の日が明日に決まった。広場に貼り付けられ、刑の執行を待つ。
「旦那様… お許しください…」
一向に旦那様の情報を吐くことがなかったが、この物の怪がいなくなればとりあえず安心だろう。
いつもより何倍も多い聴衆を集めながら、刑の執行が待たれるのであった。


